乳飲み子と幼子の口から出る神の声を聞きなさい  ( 新聞掲載文 )

( 主よ!預言の成就を、恐れを抱いて見つめています)


(2019. 10)

現在、地球上の所々で、10代の少年少女が環境や自由について声を上げ、叫んでいる。また、少し前の事だが、アメリカで、自分の兄を殺した犯人を裁判所で許した10代の黒人の少年を通して、神は、愛の教えを人類に伝えておられる。このように10代たちのくちびるを通して神は、教会の義務である愛の光と、環境問題の深刻さに無感覚な大人たちに代わって、乳飲み子と幼子の口を借りて警告しておられる(詩篇  8:2)

環境災害は、神の御怒りの日の宣布である。その原因は、ノアの時代のように神を離れ、罪悪が増大しているからである(創  6:3)。つまり、人間の貪欲の三欲(肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢)による罪悪から始まるもので、これは恰も、避雷針が雷を呼び寄せるのと同じように、人間の罪と悪は常に艱難と災い(災難)を呼び寄せるのである(ヨブ  22:10)。災いの最後の段階は、人の住むことのできない廃墟と荒廃である(レビ記  26:31-35)。環境災害は、荒廃へと進む早道である故、人類は、現在の状況がどんな状況なのかを、恐れを抱いて見つめなければいけない。人類がこうした艱難と災いを経ながらも悔い改めないなら、今後の艱難は、人間の常識では考えられない各種の災いをもって人間たちに迫るであろう。

それは、この地のいかなる宗教も、科学、医学の対処をもっても、権勢をもっても、人間的な方策、防備をもっても、如何なる手段、方法をもってしても防ぐことはできない。悪なる国と悪人たちから始まり、どこの誰も逃れることのできない個々の審判が始まるであろう。神は、一笏まで全て吐き出すまで、即ち、最後に残る悪人の一人までも追いかけて、罪を追求し焼き尽くされる。神が立てたその契約の法によって勝利するまで続くであろう。神は、このような時代が到来することを知り、その時ごとに聖霊を通して、教会に前もって語って下さるのである。これが聖霊の導きである。

教会は、こうして導かれた聖霊の御言葉をこの世に証ししてあげ、油を準備していた5人の娘のように、時代ごとに前もって予備、準備してあげなければならない。そうすることで、この世が闇の滅亡へと進むことなく、その光によって平和を維持してあげなければならないのだが、キリスト教はこの役割ができず、かえって時代と思潮に浸食され、時に従った糧を何も提供できなかった。その結果、今日のような災いの時代を迎えたのである。それは、聖霊の導きを無視、また排斥した結果である。

聖霊に導かれた神の御言葉は、人類のあらゆる知恵、知識に先だった善知識である故、人間の知恵や知識では理解できない非常識的なことを求め命じられる。たとえば、おとめマリアにイエス・キリストの受胎の事実を知らせたように、人間の常識では誰もが信じがたい非常識をただ信じるのである。神はこのように、宣教の愚かさを信じる信仰を‘義’とされ、信じる者に神の力と役事、成就をもって救いを施されるのである(コリントⅠ 1:21)

キリスト教が目覚めていたなら、聖霊に導かれた神の御言葉を聞いたであろう。しかしキリスト教は過去二千年間、聖書の解釈を誤り、また、人間自ら常識という異なった法を作り出し、その中に安住し、常識に浸り、全ての人類の心性を律法の中に閉じ込め、目の見えない盲目にさせた。盲目となったために神の多くの警告と預言を無視し、現実に安住し、今後実質的に迫り来る未来を予備、準備できなかったのである。

こうして聖霊の導きを無視し、人本の常識に従った結果、宗教的には、他宗教排斥、選民思想、異端論、終末論、物質の祝福等を通し、現在の福音主義へと実を結び、精神的には、傍若無人、独善、排他、優越主義として現れ、社会的には、政治、哲学、時代と野合、共産主義と野合、他民族抹殺、征服欲として現れ、神の御言葉に真っ向から敵対する破倫を犯している。

特に福音主義は、聖霊を主張しながらも、実質的には聖霊の導きを排斥した。これは神を侮り、自らキリスト教を抹殺する行為であるため、神はより一層怒っておられる。聖霊の導きは、決して人間の常識をもっては悟ることも救いに至ることもできない。神は人間の慣習や偶像の供え物を喜ばれないため、キリスト者たちは自分たちの間違った信仰を悔い改め、人間の常識を超え、非常識の中で役事される神の前に帰って来なさいと言われている。

耳のある者は、聖霊が教会に語られる御言葉を聞きなさい。

人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの言葉によって生きる。アーメン

世々限りなく主に栄光あれ。ハレルヤ。

(2019. 10)

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